薬王堂気まぐれ通信使��329　　　2006･1･4
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

2006年が始まりました。
皆様、本年も宜しくお願い申し上げます。
私は暗いうちから近くの黄金山山頂で朝日を待ちました。
新年の日の出は意外と遅い7時半からでした。

年末の30日から新年の4日までの6日間はゆっくりと身体を休めました。
海に出たり山に行ったり気ままに過ごしました。
山に行ったことを書いてみましょう。

芸備線を登りますと上三田(かみみた)というJR芸備線の駅があります。
私の家から車で30分くらいのところにあります。
JRの無いころ、この地区の輸送は川を利用していたようです。
この上三田地区の流れは難所だったようです。
見れば分かりますが川全体に岩の段があります。
昔はもっと水量がありましたので筏で荷を降ろすことは日常だったでしょうがそれでもここは怖い所ですね。
ここに道が通っていたようです。
川の中の大きな岩にこんなことが彫ってありました。

みちは左
　反もの月
　すさわの
　　　水井

と読めますが画像からなどって読みましたので間違いがあるようです。
今度、岩のある場所まで降りてみてゆっくりと読んでみましょう。
そこから支流の河津川を遡って白木山に近い正木まで行きました。
ここらからは雪が残っていまして山に入ることが出来ません。
車では行けない所まで行きそこから歩いて谷に入ってみました。
足下は雪でしたが落葉していない樹木が目に付きます。
ユズリハでしょうか？
この辺りでは葉柄の赤味の強いユズリハと雪の多い中国山地に生育するエゾユズリハがあります。
もう一つ、島の近くで葉の小さなヒメユズリハを見かけます。
山の中腹に赤い実のなる樹木がありました。
落葉した冬の山肌に鮮やかな赤色です。
勾配は急で足下は不安定でしたがそこまで行ってみることにしました。
モチノキ科のタマミズキです。

綺麗でしたね〜！
実は高所にありますので撮影には苦労しました。
倒れかけた木を伝って実が写せる場所までよじ登ってみました。
一つ一つの実は小さいのですがまとまってつくので大きな赤に見えます。
風で落とされた実を見てみました。
ラテン名は　Ilex　micrococca　Maxim　というらしいです。
Ilexとはセイヨウヒイラギを指し、micrococcaは小さな果実のこと、Maximとは人名のマキシモビッチを言うのでしょう。
近くではコマユミ、キカラスウリが見られました。
元旦のことでした。

3日に可部の南原峡に行ってみて気がついたことがあります。
クロウメモドキの実がなっていたことです。
ナツメの親戚でしょう、小指ほどの黒い実は食べると甘い味がします。
其の奥にカギカズラ(鈎藤)があります。
カギの部分がよくわかります。
広島県植物誌によれば南原峡で確認されていないようです。
そのほか、ツルウメモドキ、エゴマの実が確認できます。
雪の中、妻にはサカキの小枝をお土産にして帰ることにしました。

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